書評1

人生も仕事も変える「対話力」

小林正弥 著

2014年

ハーバード白熱教室、2010年からNHKで放送されていた番組だ、

日本人には馴染みの全くなかった討論形式の大学授業との事で、

大学生が互いに意見を出し合いながらより良い意見に向かって昇華させていく

その担い手として、また問題提起をする導師としてマイケル・サンデル教授が大人気となった

その影響を受けて、日本で対話型の大学教授のリーダーである著者が考える対話の活かし方

それがこの本の根本原理だ。

対話の基本条件として、

「相手と向かい合う」「違いを話し合い理解し合う」「友好的に話し合う」

の3点が基本条件とされている。

私も、全くその通りだと思う。特に、友好的な話し合いが重要だ。

違いを話し合う際に互いに攻撃的となって、相手を納得させようとしてしまうと、言葉による殴り合いとなってしまい対話ではなく論争・ディベートとなる。

それでは対話によって考え方の交換をし、意見を昇華させる事、(「止揚」と言いますね)が出来なくなる。

互いの信頼関係・友好関係が、意見の交換の可能性を担保するからだ。

ハウツーとし、メソッドを紹介されているが、

@@良く聞いて、考えて、話して、振り返り考える。@@

以上の事柄に集約できてしまう。どれも一朝一夕ではできないけれど、

普段の話すこと、意見をいうこと、コミュニケーションをとるその度に、常に意識するだけで

対話力は大きく伸ばすことができる。

その事がこの本によって得られる結論となっている。

対話するときは、相手の言葉の中にある意思を良く聞こう。

しっかり考えて、話をしよう。

また明日頑張ろう@@

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