書評3

調べる技術 書く技術

佐藤優 著

知の巨人として有名な佐藤氏の著書である。

大きな命題は、知的アウトプットを行い、幸せレベルを上げようという、幸せの手に入れ方だ

まず何より全ての土台となるのは、豊富なインプットである。

最良の情報ソースは、書物であり一次資料に当たれるのであれば、それがベストなのだが、

一般のビジネスパーソンにとっては、一次資料に当たる時間も労力も無い。

では、どうするのか?

まずは、新聞を読むことを第一とされている。

新聞は、網羅性と、信頼性が比較的高い、ただし新聞社のフィルターがかかっている事は認識しておく事が大切だ。

以上を踏まえていると、有効な2次資料となる。

普段から新聞を読みインプットを続けていくことで、時事ニュースに対してはベースとなる情報が溜まってくる。

もう一つのインプットの大切なポイントは、知識のベースを作っていくこと、

中学生までの、国語、数学、倫理、歴史の内容をしっかり理解している事で、新しく読む新聞などの情報インプットの精度と得られる物の質が異なってくる。

教科書をもう一度見直す事で、自分の中の抜けがわかる。そこは補っておく必要がある。

教養を補い、新聞がしっかり読めるようになったら、

インプットは、仕事に関係のあることに集中すること。

それ以外の事を入れているには時間が足りない。

仕事に役に立つか?この視点で情報を吟味すること。

インターネットについては、

無料の情報を当てにしない事が超絶に重要となる。

有料でソースのしっかりした情報をインプットするようにする事。

但し、有料の情報・サービスの中には格安のものがある。

特におすすめジャパンナレッジ(辞書)スタディサプリだ

インプットの次はアウトプット

まずは、日誌として一日の出来事、を記録としてかくこと、

そして、本についてもまとめを書くようにする。

特に書くものは分ける必要はなく全て同じノートに書くことでokだ。

慣れてきたら、自分の頭で考えて書く事を始める。

自分の頭で考えるとは、「批判的思考力』を持つ事としている。

その為のトレーニングとして、一つテーマを設定して

文章をまとめて見ること。但し、参照不可の条件をつける。

参照可能と不可能を両方行う事で、知識の定着と自分の頭を使って考える事の両方を

伸ばすことができる。

もう一つは、新聞を2、3紙併読して、違いを理解すること。

複眼的思考力を鍛えることができる。

批判的思考力と複眼的思考力 この両輪が大切だ。

時間管理

現代では誰もが時間に追われている。

何も考えないでいると、24時間では全然足りない。

まずは、自分のキャパシティを知る。

そして、やらない事を決める。

出来ないものは出来ないのだ。という一種の諦めではあるが、

やらない事を決めることで、実際にできる事に資源を集中できる。

お金の事について、

自分の収入を知り、その中で使用する分配率を設定する。

その、分配できた範囲内で楽しみ・勉強についても行う事とする。

人間関係

これからの時代においては、人的ネットワーク「交流資産」こそがセーフティーネットとなり

最重要とすべき資産となる。

様々な世界の人と会い、交流を持つことが重要だ。

自分とは違う世界で生きている人と交流し、話をする事で、自分の中だけで凝り固まっている考えが

ほぐれていき、又新たな発見につながる。

利害を超えた部分で付き合える友を持つことが重要なセーフティーネットとなる。

心して、仲間を作ること。

この本で示されている方法を少しでも取り入れて、

知的生産力を高める事で「人生を充実させる」

何の為に、頑張るのかを忘れないこと

「人生を充実させる」

この本は、その為の方法論である。

では、また明日頑張ろう@@

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